八海山が好きになる!?魚沼の里に立ち寄ってみた
先日、私は南魚沼グルメマラソンに参加してきたのですが、その際に観光で立ち寄った魚沼の里が意外と良かったので書いてみます。魚沼の里は美しい自然に囲まれた観光施設で、日本酒好きの人にはたまらないスポットだと思います。
魚沼の里とは
魚沼の里とは新潟県南魚沼氏にある「八海山」で有名な八海醸造が運営している、日本酒の醸造や雪国の暮らしなどを通じて文化を紹介する観光施設です。雪国の暮らしの知恵である「雪室」(ゆきむろ)をはじめ、蕎麦屋やカフェなど地域の特色を活かしており、日本酒好きの方にはもちろんのこと、お土産処としてもおススメの観光スポットです。
以下、公式webから
http://www.uonuma-no-sato.jp/intro
雪国・魚沼は、昔ながらの知恵を生かし、四季の喜びを感じながら自然と寄り添う暮らしを、今も大切に受け継いでいる地域です。そうした魚沼の暮らしや雪国の文化を通じて“郷愁とやすらぎ”を感じていただきたいとの想いから、「魚沼の里」が誕生しました。 霊 峰・八海山の麓、南魚沼市長森の一角、のどかな田園風景が広がる里山に、カフェ、売店、キッチン雑貨店等を併設した「八海山雪室」、「そば屋 長森」、「城内食堂 武火文火」、菓子処「さとや」、「つつみや 八蔵」など、心安らぐスポットが点在しています。郷愁を誘う美しい四季の彩りとともに、素顔の魚沼との出会いをお楽しみください。
雪室ってなに?
突然ですが雪室(むきむろ)って見たことありますか?
おそらく、多くの人はその存在すら知らない人は多いのではないかと思います。魚沼の里のなかで一番の目玉施設が八海山雪室です。
雪室とは、冬に降り積もった雪をわらなどの屋根で覆って貯蔵した天然の冷蔵庫のことです。私は雪国育ちではないのでその存在すら知らなかったのですが、豪雪地帯である魚沼では冬に3メートルほど雪が降り積もるようです。この雪を使って雪室をつくり、食物などを冷蔵庫がわりに保存していたようです。いわゆる生活の知恵ってやつですね。
魚沼の里では、現代の雪室を見学することができます。ここでは雪室とは何か?という紹介から、実際にお酒や食物などを保存している雪室を見学することができます。
見学にあたり、予約は現地で整理券をもらうが必要がありますのでご注意ください。
なお、私たちは1時間後の見学の予約しかとれなかったため、1時間ほど時間を潰す必要がありました。1時間以内であれば、敷地内にあるお土産屋や食事処などを散策してみるのがよいでしょう。
センスのよいお土産などが並んでいて思わず迷ってしまいます。店員の方もみな親切でホスピタリティにあふれています。
雪室のなか
そして、いよいよ八海山雪室に潜入します。
八海山雪室は自然の力をつかった冷蔵庫ですが、およそ1000トンにもおおよぶ雪を室内に蓄えて、年間を通じて約4℃の前後の室温に保ちます。説明員の方から雪室ってなに?という説明をひととおり受けます。
雪室は、雪国の人たちの知恵と工夫から生まれた「天然の冷蔵庫」です。冬にたくさん降り積もった雪を、茅や藁の屋根で覆って貯蔵したもので、古くは 『日本書紀』にも記録が残されており、電気冷蔵庫が普及する昭和30年代までは雪国各地で利用され、家庭でも冬場の野菜などの保存手段として広く活用されていました。
なるほど~。電気冷蔵庫が普及するまでは雪室を現地の方々が使っていたということなんですね。そして、雪室にはかまくら型と氷室型があるのか。フムフム...などなど。
そして、いよいよ雪中冷蔵庫に入ります。
写真ではわかりにくいですが、室内はかなり広いです。(写真がうまく撮れてません)20000リットルの日本酒タンクが20本!そして1000トンの雪!が室内にあるそうな。
この雪中冷蔵庫の中は自然対流式になっていて、貯雪室にある雪の冷気をつかって他の貯蔵室などに冷たい空気を送るような仕組みになっています。この仕組みで室内全体を年間で4℃前後に保っているんだとか。
ちなみにこの雪中冷蔵庫、日本酒のほかにもニンジンやジャガイモなどの野菜も貯蔵されています。冷温で保存することによって日本酒はまろやかな味に仕上がり、野菜は甘さが増すようですよ。
ちなみに雪中冷蔵庫の室内は結構さむいので羽織るモノを持参したほうがいいです。
八海山の試飲が可能
雪中冷蔵庫の後は焼酎の貯蔵庫の見学です。ここには樫たる焼酎やメモリアル焼酎などが貯蔵してあります。八海山醸造は焼酎もつくっていたんですね。へぇ~。
そして見学の後はお待ちかねの試飲タイム!!
沢山の種類がある「八海山」から好きな日本酒を試飲できます。普通酒の八海山から純米原酒、雪室貯蔵酒、スパークリング、濁り酒などなどいろいろな種類の八海山が並んでいるので、うーん、どれを飲もうか迷ってしまいます。
ちなみに、私の隣に何杯も飲んでる人がいましたが、止められている様子はなかったので常識の範囲内であれば杯数の規定はなさそうです。ちなみに、試飲スペースは同じ建物内の土産スペース(雪室千年こうじや)からもアクセス可能なので、雪室の見学をしなくても八海山の試飲が可能だと思われます。ぜひお試しあれ。
おススメのお土産
八海山雪室の建物の中には、雪室千年こうじや、okatteなどのお土産などの販売スペースがあり、値段は少々高めですがセンスが光る良いものが揃っています。
魚沼の里の中で私が一番気に入っているお土産が「八海山ゼリー」というもので、同じ敷地内の菓子処さとやにありました。これ、おススメです。
っていうか、八海山入りのゼリーっすよ。なにこれ楽しい!!日本酒好きの人が自分で食べるのにはもちろんのこと、職場の人などにお土産として渡すのもアリですね。アルコール度数は5%もあるので、仕事中は飲まないように!!もちろんお子様に食べさせてはいけませんよ!!
他にも・・・
また、同じ敷地内には他にもそば屋 長森、城内食堂 武火文火、みんなの社員食堂などの飲食スペースがあります。私は食事を済ませてしまったため食堂に寄ることはありませんでしたが、時間が合えば試してみたいと感じました。
ちなみに、仕込みの季節であれば八海山が生まれる酒蔵を見学することも可能なようです。私が訪問したのは6月だったため、残念ながら酒蔵の見学はできませんでしたが...。
時間が余ったら
今回の観光で、私たちは雪室見学まで1時間ほど余ってしまったので、近くにある八海山尊神社に行きました。意外と立派な境内だったのでびっくり。ここはもう少し観光客が居てもおかしくないスポットだと思いました。
意外と広い境内
鳴龍。普通に手を叩いても反響して龍が鳴いているように聞こえます。
周りが静かなのでとてもよく聞こえました。
パワースポットの雰囲気
まとめ
「魚沼の里」は雪国の暮らしの知恵である雪室をはじめとして、地域の特色を活かした観光スポットとなっています。日本酒好きの方にはもちろんのこと、甘酒や麹をうまくつかったお土産処としてもかなりおススメのスポットだと思います。お近くにお寄りの際はぜひお立ち寄りください!