PayPayボーナスの付与の取り消し祭が発生!?キャンセルされた場合の対応策
今年になってもPayPayがTwitterなどで盛り上がっていますね。2018年12月4日から約10日間、PayPayの「100億円あげちゃう」キャンペーンキャンペーンが行われましたがことは記憶に新しいと思いますが、1月8日から10日にかけて本キャンペーンのPayPayボーナスの付与(ポイントバック)が行われました。
そこでポイントバックがされない方々が多数いらっしゃるようでプチ祭の様相をしていたようです。本日(2019年1月13日)時点ではいったん騒ぎが収束し、PayPayボーナスの付与が取り消されたケースが明らかになってきました。PayPayの利用規約に違反をしたと判断されたために付与が取消されたケースが多いようですね。
今回の記事ではどんな場合にPayPayボーナスの付与が取り消しされるのか、うまくPayPay残高付与がされない場合にどうしたらよいかを記載してみます。せっかくポイントが還元されるはずだったのに、とお嘆きの方のご参考になればと思います。
PayPayボーナス付与で起こったこと
PayPayの「100億円あげちゃう」キャンペーンでは2018年12月4日から13日までにかけて、購入金額の20%がPayPayボーナスとして付与(ポイントバック)され、さらに40回に1回が全額分PayPayボーナスとして帰ってくる強烈なキャンペーン内容でした。
12月の時点では多くの方がTwitterなどで全額ポイントバックの報告をしていましたが、実はこの時点ですぐにPayPayボーナスを付与されるわけではなく、翌月の10日に付与されることになっていました。そして、12月のキャンペーンで大盤振る舞いされたPayPayボーナスが付与されたのが、1月8日~10日だったわけですね。
1月8日ごろからTwitterのタイムラインなどで多くの人たちがPayPayボーナスをゲットした報告があった一方で、10日になってもPayPayボーナスがなかなか付与されない人たちや、PayPayボーナスの付与が取消しされた方々がいらっしゃいました。
そして、Twitterなどでは10日ごろをピークにPayPayボーナス付与がキャンセルされた人たちが悲鳴をあげ、プチ祭りっぽくなってしまったようです。
PayPayボーナスが付与されない場合の問合せ先
PayPayボーナスが付与されない場合の問合せ先は以下の2種類。質問フォームからの問合せかキャンペーン窓口のどちらかになります。
質問フォームからの問合せ
PayPayボーナス付与に関して、ボーナスが支払われない場合、想定金額と異なる場合などは、以下にある問合せフォームからのお問い合わせください。
PayPay ボーナス付与に関する質問フォーム
入力が必須の記入項目は、登録している電話番号、返信先のメールアドレス、ユーザーID、質問内容、決済番号です。決済番号の確認方法はいかのとおり。
《決済番号の確認方法》
1.トップ画面の左上にある「≡」をタップする。
2.画面上部の「レシート」をタップする。
3.該当の決済をタップする。
4.画面中央の「詳細を見る」をタップする。
5.画面中央に決済番号の表記。(20桁の数字の組み合わせです。)
電話での問い合わせ
また、Webの問合せフォームのほかに、PayPayキャンペーン窓口としての電話番号もあります。
PayPayキャンペーン窓口
電話番号:0120-183-301
窓口時間:9:00-18:00 / 土日祝日を含む365日
https://support.pay2.jp/consumerform
いずれにしても、普通に使っているにもかかわらずPayPayのポイントバックが認められなかった人は、使用方法に問題がなければPayPayに異議を申し立てをすればよいでしょう。
不正利用でないことが認められた場合は無事にポイントバックが認められると思います。異議申し立てが認められたケースはネットではまだ見当たらないので、今後の展開を見守りたいと思います。
PayPayボーナスの付与を取り消しをされるケース
PayPayボーナス等が「付与取消」となる場合の理由については、PayPayのWebサイトにもあるように、PayPay運営側から不正行為とされた場合にボーナスの付与が取消しになるようです。
(例)
対象となるお支払いをキャンセルし、返金を受けた場合
取引やキャンセルの状況により不正行為が行われたと当社が判断した場合
付与される前に、対象のPayPayアカウントが停止または削除された場合
当社の利用規約に違反する行為があった場合、またはそのおそれがあると当社が判断した場合
複数のPayPayアカウントで付与を受けたことが確認された場合
https://www.paypay-corp.co.jp/notice/20190108/02/
では、PayPayの運営から不正行為とみなされるのはどんなケースなのでしょうか。
私がネット上を見る限りだとPayPayボーナスの付与を取り消しをされるパターンはある程度は共通しており、1つのクレジットカードを複数端末で使いまわした場合、キャンセルされたパターンを見ると、大きくは1つのクレジットカードを複数端末で使いまわした場合、家族カードを使用した場合、クレジットカードを不正利用された人の3つに分類されるようでした。
1つのクレジットカードを複数端末で使いまわした場合
一番多かったのは、1つのクレジットカードを複数端末で登録した場合にポイントバックが取り消されているようでした。
PayPayの「100億円あげちゃう」キャンペーンの注意事項にも記載があります。
複数のPayPayアカウントで景品の付与を受けたことが確認された場合。
端末やSIMが別でも同じクレジットカードを利用した場合に同一人物とみなされてしまい、不正利用と判断されしまうようです。クレジットカードの規約上は、「カード利用は登録者本人に限る」が原則ですから、同一クレジットカードを利用して複数アカウントをつかってPayPayボーナスをゲットすることは、不正利用とされてしまうのでしょうね。
今回は、PayPayボーナスの付与を目的として複数アカウントを使って1つのクレジットカードで買い物をしていた人たちだけでなく、(親子など)家族で1つのクレジットカードを使用していた場合に「思いもよらぬ」不正検知をされたという報告が多いように思われます。
PayPay側からすると、複数アカウントなどを利用した不正利用は撲滅しなければなりませんし、現状では複数アカウントを見極める手段がクレジットカードや銀行口座で名寄せ(※1)するしかないわけですから。
(※1 名寄せ:複数の個人データの中から名前や電話番号、住所やクレジットカードなどの情報を手がかりに「同じ人」をまとめる作業)
これまで名寄せに関しては、これまで出資母体であるソフトバンクなどの携帯事業者はMNP乞食(※2)に散々悩まされてきており、これまで対策も施してきています。
(※2 MNP乞食:キャッシュバックを目的に複数の携帯会社を転々とする行為)
今回のPayPayのポイントバックにあたっても、名寄せは当然の作業として実施しているのは間違いありません。だから、PayPay運営側がクレジットカード番号をキーにした不正アカウントのあぶりだしをおこなうことはある意味で当然ともいえるでしょう。
家族カードを使用した場合
他のケースとして、なぜか家族カードの利用でポイントバックがキャンセルになった方がいらっしゃるようです。(家族のカード、ではなくクレジットカード会社が提供する「家族カード」です)この点に関しては、家族カードを推奨した加盟店の方がPayPayの営業担当者に問い合わせて、「家族カードはNG」との回答をもらったようですね。
この点については原因がよくわかりません。通常「家族カード」は別クレジットカードになるため、複数アカウントとは考えられられないのが一般的だと思います。そのため、ここは冷静に今後を見守りたいです。
というのも、一般論として、コールセンターのオペレータに誤った案内をされることや、オペレータに以前と違う案内をされることはそれほど珍しいことではありません。(私の経験としては、ソフトバンク系のオペレータなどが案内する内容は怪しいことが多いです)もしかしたら問合せ先の勘違いという可能性もあるためです。
クレジットカードを不正利用された人
レアケースとなりますが、以前にニュースで話題になったPayPayの不正利用が複数アカウント判定されてしまい、PayPayボーナスの付与を取り消しをされる方がいらっしゃったようです。
不正利用された場合は異議申し立てをすれば、PayPayボーナスの付与をされる気がしますが、いまのところ異議申し立てをして無事に通ったケースはネット上では見られませんね。クレジットカードの不正利用をされてしまった方は本当にお気の毒です... せめて異議申し立てが認められればよいのですが...
Yahoo!アカウントとの紐づけでの相違
そのほかにYahoo!アカウントと連携しての紐づけをおこない、複数端末を使ったケース、Yahoo!アカウントの登録とクレジットカード名義と異なる場合、ソフトバンクおよびYahoo!モバイル名義との違いなどが疑われているようです。このあたりはPayPay運営側からの正式発表がないのでよくわかりませんね。
キャンセル技(※リセマラ)はどうだったのか?
その他に気になるパターンとして、購入時にキャンセルを何度も繰り返す行為(※リセマラと呼ばれます)全額バックされるようにした人がPayPayボーナスの付与を取消されたケースは見当たりませんでした。
(※3 リセマラ:リセットマラソンのことで、当選するまで何度もキャンセルを繰り返すこと)
想定される理由としては、キャンペーン期間中にPayPay側のサーバがダウンして取引できない等のトラブルがあったり通信障害などがあった関係で、不正にキャンセルをした人とそうでない人の区別がしにくかったからなのでしょうか。
プロ乞食や転売ヤーを排除できたのか!?
今回のPayPay祭で本物のプロ乞食(※4)や転売ヤーを排除できたのかは未知数です。
(※4 プロ乞食:キャッシュバックやポイントバックなどで生計を立てている人)
というのも、プロ乞食は複数アカウントや複数のスマホ、複数クレジットカードを利用することは前提条件なため、複数のスマホやSIMを使い分けて対応することはもちろんのこと、クレジットカードや名義を分散させて対応していたことはほぼ間違いないですからね。
このあたりは携帯のMNPでも事業者側はかなり悩まされてきたので、今回のキャンペーンでもPayPay運営側はある程度割り切った対応をしていたのかな、とは思います。
したがって、今回のPayPayボーナスの付与取消しにあたり、本物のプロ乞食、転売ヤーがしっかりと排除できたのかは未知数です。
今後のPayPayキャンペーンについて
この記事を書いている2019年1月12日現在、PayPayからのキャンペーンは告知されておりません。
ただ、家電量販店各社ではPayPayを使ったキャンペーンを実施しています。いずれも自社のポイントサービスと合わせて15~20%相当のサービスを受けられるという内容です。
このキャンペーンは12月の「100億円あげちゃう」キャンペーンで支払われたPayPayボーナスを刈り取るために家電量販店各社がおこなうキャンペーンで、家電量販店のポイント付与率がアップする内容となっています。
家電量販店 | 開催期間 | キャンペーン内容 |
ビックカメラ | ~1/20 | 最大18.5%相当ポイントサービス |
ジョーシン | ~1/20 | 最大50,000円以上の支払いで2500ポイント進呈 |
コジマ | ~1/20 | コジマポイントが通常から5%アップ |
エディオン | ~1/14 | 最大15%のポイント進呈 |
ヤマダ電機 | ~1/14 | 最大20%ポイント進呈 |
ただ、各キャンペーンともに転売対策がなされており、対象商品が限られていたり、金額合計によってポイント付与率などが細かくわかれるために注意が必要です。利用にあたっては、各社のキャンペーン内容をよくご確認のうえご対応ください。
いずれにしても、「100億円あげちゃう」キャンペーンと比較するとやや寂しい気がしますが、これを機にPayPayやQRコード決済の知名度が上がって、みんながお得で便利になるといいですね。
今後の展開は?
昨年12月の「100億円あげちゃう」キャンペーンのPayPayボーナス付与では、多くの方がPayPayを使って買い物を楽しんだようです。その中には転売ヤー(転売で利益を上げる人たち)やポイント乞食(ポイント目当てで大量購入する人たち)も多くいたようですね。
以前のエントリーにも書きましたが、今後は世界的にキャッシュレス化が進んでいくことは間違いありません。2018年末の記事となりますが、日本でも2019年10月の消費税増税の景気対策としてキャッシュレス決済時にポイント還元をおこなうことが決まっており、ポイント還元の事業者が決定しましたね。
ポイント還元、決済14社が内定=JCBや楽天、ペイペイも-経産省
個人的に消費税増税は大反対ですが、キャッシュレス決済を行うことで世の中がどんどん便利になるのは良い事だと思います。現金払いが相対的に損をするようになれば、現金払いをする人たちが減ってキャッシュレス化が進む。この流れはもう世界的にも止められないと思います。
私の身の回りでも個人商店のような小規模店舗でもキャッシュレス化が徐々に進んでいくことが実感できています。みなさんの周りではどうでしょうか。個人的にはこのキャッシュレス化の変化に適用し、個人的な恩恵を受けられるようにしていきたいですね。